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「で、何が悪かったんだ?」
「あ、あ……」
一旦手を休めた須賀がそう声を掛けて来るけれど……打たれたショックが大き過ぎて上手く言葉を返せない。
「やっぱり……分かって無いのに謝るなんて、お前、最低だな」
「くっ……あうぅっ!」
また強く尻を打ち据えられ、ビクリと身体が跳ね上がった。
宙に浮いた脚がヒクヒクと痙攣して空気を蹴るが、お構いなしに須賀は何度もスパンキングを繰り返し、その都度叶多の唇からは喘ぐような悲鳴が上がる。
「あ゛っ、や……やぁっ!!」
―――痛いっ……いた……い。
何故、自分ばかりがこんな目に合わなければならないのか?
散々思って来た疑問が頭の中を巡るけど……きっと彼等は口を揃えて叶多が悪いと言うのだろう。
―――もう……嫌だ。今だけ、今が終わったら……。
「うぅっ……や、やぁっ!」
この学園から逃げ出そうと、痛みに悶える思考の合間で叶多はそっと決意した。
須賀の父親の助けがあって、母の医療費や前の学校で起こった事から救われた。
運命だと思った。
神様なんて何処にもいないと思って過ごしていたけれど、もしかしたら……どこかで見ててくれたんじゃないかと胸の片隅で期待した。
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