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だけど。
―――やっぱり、神様なんて、どこにもいない。
「考え事か?余裕だな」
「ひっ……あぁぅっ!!」
一際強く叩かれたそこがジンジンとした熱を持ち、のけ反った途端見えて来たのは手首を握る伊東の顔だが、無表情な彼に救いを求めるなんて出来やしない。
「やっ……うぅっ」
―――明日、明日になれば……。
何度も何度も打たれる内に感覚が徐々に麻痺してきて……思考も大分あやふやになったがそれでも必死に堪えていると、須賀の掌が一旦止まって舌を打つ音が小さく聞こえた。
「……くっ、うぅっ」
ヒリヒリ痛む臀部を撫でられ爪先が宙を空しく蹴る。
静かになった教室に……今更のように雨音が響き、胃の底の方が痛みを覚え、胸が酷くざわついた。
何人もが見ている中、自分だけが下半身を露わにしている状況に、目の奥がツンと痛むけれども涙だけは零さない。
―――早く、終わって……。
須賀は……男同士には興味が無いと周りの生徒も言っていた。
その言葉に望みを抱き、打たれるだけで終われば良いと願っていた叶多だが……現実はそんなに甘く無いと思い知るだけの結果となる。
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