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端整な顔に表情は無いが、それが尚更不安を煽る。
開けた視界に目を細めると、トイレではなくバスルームに連れて来られたと直ぐに分かった。
「あのっ、トイレに……」
どうゆう意図か分からない為もう一度告げてみるけれど、返事はやはり貰えない。
裸の自分を光沢のある黒い寝衣を纏った須賀が、見下ろしているこの状況が……心許なくてたまらなかった。
「あ、あのっ……」
「分かってる。中出しされ過ぎて腹が痛いんだろ?洗ってやるからそこに這え」
「なっ、そんな事……出来ません。僕は……」
「何度も言わせるな。何ならまた、誰かに抑えさせても良いが……どうする?」
「……っ!」
薄い唇の片端だけを上げる姿に身体が震える。
今は落ち着いた声音だけれど、怒らせれば何をされるかは身に染みて分かっていた。
―――どうすれば……。
抵抗すれば更に酷い目に遭うだけだという諦めと……言いなりになって味わう羞恥の狭間で揺れる叶多の心をきっと見透かしているのだろう。急かすような態度も見せずにじっとこちらを見据える瞳は、肉食獣のそれに近い。
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