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「………」
絶対的優位にある者特有の落ち着きに、萎縮した叶多は何も答えられずに唾を飲み込んだ。
―――怖……い。
少しでも目を逸らしてしまえば咬まれるような錯覚に陥り、逡巡しつつも視線を逸らせず息をするのも困難になる。
せめて少しだけ距離を取りたくて後ずさろうとしたけれど……どういう訳か思ったように身体が動かず焦っていると、突然動いた須賀に身体を伏せの形に返された。
「やっ……やめっ」
「煩い」
何かを腹の下に差し込まれ、尻を突き出す形にされる。
この時叶多は自分の腰が抜けてしまっている事に、動揺と羞恥の余り全く気付けていなかった。
「酷いな」
「……いっ!」
裂傷が出来たアナルの渕を、須賀の指先がくるりとなぞる。
自分でやった癖に何を言っているんだと思わなければ、おかしいような発言だが……羞恥に震え、身体を朱く染めて耐えている叶多の耳には、音は聞こえてもその意味までを考えられる余裕が無かった。
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