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「落ち着いてなんかられない。圭吾も一緒に居たんだろ?須賀の事……止めなかったんだろ?」
従者、会長、リンチ……それだけしか聞こえなかったが、叶多がどんな目に遭ったのかは容易に想像出来てしまった。
いつも叶多を気にしていたのに、丁度その日は教師に用事を頼まれて……思った以上に時間を取られて見失ってしまったのだ。
―――もしかしたら、或いはそれも……。
「そんな怖い顔するなよ」
ヘラリとしか言いようの無い笑みを浮かべた圭吾に頬を撫でられて……苛立った瞬はパシリと彼の掌を払い落とす。
「もういい」
これ以上話していても時間の無駄だと悟った瞬が、そう言い放って戻ろうとすると、伸びてきた圭吾の腕が背後から肩を捕んで来た。
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