アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
90
-
「じゃあ適当に見繕っておくよ」
「だから……」
話の通じぬ圭吾に対し、反論しかけた瞬だったが、次に放たれた彼の言葉で声が喉奥に貼り付いた。
「小泉君に近付くのはきっと瞬でも難しい。まあ、瞬の事だから闇雲に突っ込んだりはしないだろうけど……今は止めておきなよ。最悪にはならないように俺が何とかするから」
「それは……どういう」
「そのままの意味だよ。残念ながら裏は無い」
珍しく……真剣な顔で告げて来るから瞬は内心動揺する。
「今は大人しくしてろ。瞬が……始めての友達を大事にしたいって思ってるのは良く分かる。だけど、相手が悪過ぎる」
「違うっ、そんなんじゃ……」
見透かされたと思った途端、グイッと身体を引き寄せられた。
「ゆっくり、待つつもりだったんだけどなぁ……嫌がるのを無理矢理っていうのは主義じゃない。だから約束する。瞬が望んでくれるまで、俺は瞬に手を出さない。だから瞬も約束して……危ない事はしないって」
「なっ、意味が分からない。どうしてそれが交換条件になる?俺は……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 552