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いつの間にか、ベランダへと出る大きな窓には南京錠が取り付けられ、逃げる気力などありはしないけど圧迫感は更に増した。
須賀がいつ来るか分から無いからビクビクしながら過ごしていたが、二日ほど前、部屋には当分戻らない筈と佐野に告げられ、信用出来るか分からないけれど、そうなら良いと心の底から願っていた。。
―――今日は……此所で寝ようかな。
命令を守らなければ酷い目に会わされる。
そう……身をもって知っているから、昨日までは須賀のベッドで小さくなって眠っていたが、眠りは浅く、夜中に何度も目を覚ます日々が続いている。
―――せめて、夕飯まで、ちょっとだけでも。
馴れない環境での一週間に、疲労はピークに達していた。
夜はベッドに行くにしても、少し位は良いだろうと回らぬ頭で判断すると、制服から部屋着に着替えてタオルケットとクッションを取る。
硬い床も気にならない程、体も疲れていたようで……横たわって瞼を閉じると直ぐに睡魔が襲ってきた。
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