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「……んぅっ」
背中に軽い震動を受けて叶多が小さな呻きを漏らすと、次の瞬間瞼の裏が白く染まって混乱した。
「っ!!」
「何故ここで寝てる」
部屋の電気が付けられたのだとようやく理解出来たと同時に、低い声音が鼓膜を揺らして身体がカタカタ震え出す。
「そ、それは……」
言い訳をしても更に彼を怒らせてしまうだけだろう……と、分かっているから次の言葉が中々口から出なかった。
「いちいちガタガタ震えてんじゃねえよ」
「ひっ」
苛ついたような言葉の後、上から顔を覗きこまれて、叶多が微かな悲鳴を上げると須賀の眉間に皺が寄る。
とにかくそこから抜け出したくて華奢な体を必死に捩れば、伸びた掌に髪を掴まれてそのまま口へと咬みつかれた。
「ふぅっ、ぐぅっ……んぅっ」
本当に咬まれたりした訳じゃない。
須賀がしたのは一般的にはキスと呼ばれる行為なのだが、余りに暴力的な動きに、堪らず叶多は逃げを打った。
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