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そんな事は分かっているが、勝手に動いてしまう体をどうする事も出来なかった。
「ひっ!」
「来い」
唐突に立った須賀に手首を掴まれ上へと引っ張られるが、腰が抜けてしまったように足に力が入らない。
「くっ……うぅ」
それでも酷くされたくは無いから懸命に脚に力を込めると、焦れたような舌打ちが聞こえて身体が宙にフワリと浮いた。
「あっ……」
「大人しくしてろ」
無造作に肩に担がれる。
「軽いな」
抑揚無く呟やかれた言葉に、惨めだ……と、自分の立場を再認識して唇を噛む。
元々華奢だと言われていたが、環境が変わってからは食もあまり進まないから、前より更に軽い筈だ。
同年代の同じ男にこうも良いように扱われ、抵抗さえも通じないなんて、自分で自分が情けなかった。
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