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「……なら、放っておい…くださ……僕は、なにも……してなっ」
今まで何度も言おうとしては、喉で止まっていた言葉が、この時零れてしまったのは……疲労もあるが、諦めきれない自分が心の奥の方にまだ居たからなのかもしれない。
自分に悪い所があるから何処へ行っても嫌われる。
そう考えて、諦めて、ただ黙って時が過ぎるのを待とうとずっと思っていた。
自分自身を改めようと思わなかった訳じゃない。
だけど、叶多が何をしてみた所で状況は何も変わらなかった。
―――唯と……瞬だけだ。
そんな叶多を友達だと言ってくれたのは……必要だと、言ってくれたのは。
唯人とは……友人よりも主従に近い関係だったと思っているが、そんな叶多を諭すように『友達だ』と、彼は言い続けてくれた。
瞬は転校したての叶多をいつも何かと気に掛けてくれ、年は同じだがまるで兄のように叶多を引っ張ってくれた。
「もう……やだっ……なんで……なんっ」
「誰が、喋って良いって言った?……黙れって言ったろ」
「あ……ひっ!」
唸るように告げてきた須賀がアナルの中から指を引き抜き、喪失感に肛門の淵がヒクリヒクリと伸縮する。
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