アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
58
-
***
「……おはようございます」
「おはよう。酷い声だな……顔色も良くないし、休んだ方がいいんじゃないか?」
「大丈夫です。少し寝不足なだけなんで」
朝、大分遅れて部屋を出た叶多に、いつものように迎えに来ていた佐野が尋ねて来たけれど、なるべく普通に言葉を返せば、訝しそうに目を細めたが、それ以上は何も聞いては来なかった。
だが、一目見ただけで分かる位に酷い有り様なのだと思えば、更に気分は憂鬱になる。
なるべく周りに悟られないようマスクを付けてはいるのだが、それでも隠しきれない位の疲労が滲み出していた。
昨晩までの二日間……散々酷使された身体は節々が痛く立っているのもようやくといった状況で、使われ続けたアナルの中には、まだ何かが刺さったような鈍い痛みが残っている。
本来なら学校になどとても行けない状況だったが、叶多は気力を振り絞って、何とか部屋から出てきたのだ。
―――あそこには、居たくない。
起きた時、既に須賀は居なかったけれど、いつ戻って来るとも知れない恐怖に怯えて過ごすより、どんなに無理をしてでも学校へ行った方が安全だ……と、考えての行動だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
157 / 552