アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
22
-
「うぐっ!……んっ、んぅ――!!」
「ほら、暴れない」
落ち着き払った唯人の声。
時間にすれば一瞬だったが、何も見えない状況の中で身構える事も出来なかったから、混乱した叶多は暴れ、唯一動く脚を何度もバタつかせて逃げを打つ。
「もう終わった。叶多、落ち着くんだ」
「んっ……うぅ」
そんな叶多を優しく抱き締め唯人が低く囁くと……どういう訳か身体の力が抜けて意識がぼやけてきた。
「叶多、お前は今日……誰とも会って無い。いいね、俺と会った事は内緒だ」
「……うぅ」
唇からテープを剥がし、中に入れられた布のような物を取り出して唯人は言う。
「叶多は、俺の知ら……所で……した」
―――何を、言ってるの?
聞き逃したく無いのに声が途切れ途切れになってきて……それは先程の布に含まれた睡眠薬のせいなのだけど、そんな事など知らない叶多は必死に瞼を開こうとした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
224 / 552