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猫、拾いました。
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「はい着いたっ」
「え…?誰の家ですかここ…」
「オレの家に決まってんだろ?」
「なんでですか…」
「死なれちゃ困るからだ」
ガチャ
「………………」
「どした?入れよ。」
「ほんとに良いんですか…?」
「良いんだよ、つーか寒いし早く入れって」
半ば強引に押し込んだ。
「…じゃあ…おじゃまします…」
「お、おう」
変なとこちゃんとしてんなこいつ。
「よし、まずお前は風呂に入れ、そしてその髪をどうにかしてこい。」
「お風呂なんて借りて良いんですか…?」
「良いって言ってんだろ。タオルは脱衣所のタンスのどっかに入ってるやつ適当に使っていいから。着替えも適当にオレの置いとくわ」
「え。でも…」
「良いって。そんな格好してるから、体めっちゃ冷たかったぞ。」
遠慮する憂心をグイグイと風呂場に押し込んでやった。
押し込んだ時も思ったけど、ほんとに体が冷たかった。
あいつこの寒空の下を薄い長袖一枚でどれだけ長いこと居たんだ?
「あ…あの…」
「おー、あったまれた…」
オレは途中で話すのをやめたわけではない。
やめてしまったのだ。
だって全然知らない奴が、目の前に居たから。
「…?」
「ど…どちらさん…?」
「え?…憂心です…」
「お、お前、そんな顔してたのか…!」
キラキラしている…
憂心はまごうことなきイケメンだった。
ぱっちり二重なのに大きすぎない目と、綺麗に通った鼻筋、薄くてもぷっくりした唇。
誰がどう見ても美形だ、オレと顔を交換して欲しい、いや、体ごと全部。
「……?そうですけど…」
「身長は?」
「えっ、多分…180cmくらい…?」
「はあ?…ふざけんなよ…」
「え?」
「いや、こっちの話だ。」
オレはとんだ高級猫を拾ってしまったらしい。
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