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④
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なんだ今のっ…!
四ツ葉じゃないみたいだった!
怖いっ、憂心っ!
「はあっ、はあっ、はあっ」
ガチャッ!
息切れしながらも逃げ込んだのは屋上。あいつらが居たら良いと思って…あっ、やっぱり居た!
「福田とっ、加瀬!」
「部長っ!?」
「どうしました!?」
「ちょっと匿えっ!はあっ、はあ…」
急いで福田の後ろに隠れた、こいつならでかいし自分が全部隠せる。
「えっちょっ、部長っ!」
「???」
ひたすら慌てる加瀬と、頭にはてなマークを浮かべる福田。
「おい福田…」
「はい…?」
「笑ってくれ。」
「えっ」
「はやく。」
「はあ…」
にこっ
柔かに笑う顔はやっぱり憂心に似てる、少し安心した。これを見るために屋上に来たのかもしれないとさえ思う。
「さんきゅ…」
「あのっ、部長?」
「お?」
加瀬もちっちゃい方だよな…妙な仲間意識が芽生えた。
「一体何があったんですか?顔真っ青ですよ?」
「うーん…説明しづらいな…」
「あっ、なら大丈夫です…」
「2人とも。」
『はい?』
あ、ハモった。
「…オレここ(地べた)で弁当食べてるけど、誰かがオレのこと探しに来ても何も言うな。」
「え、なんでで…」
加瀬が何か質問しかけたところを遮って、「わかりました。」と福田がまた柔らかい笑顔で言った。
これで一安心…か?
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