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「どうぞ。」
憂心がコップを2つとお菓子の袋を持って戻ってきた。
「さんきゅ…」
全てをテーブルに置くと、当然のような顔をして隣に座ってきた。
なんでこいつこんなに余裕なんだ…さっきまで子供みたいな顔して喜んでたくせに。
どきどきしてるのはオレだけ…?
そんなことを考えている間に映画は始まってしまった。
「えっ、おまっ!ちょっと待てこれホラーじゃんっ!!」
「え?はい。」
「いやいやっ、にこにこしてる場合じゃないって!」
「苦手でした?」
「苦手どころじゃないっ!大っ嫌いだ!」
「ふふっ…」
「何笑ってんだよ!」
「かわいいなあと思って。」
「かっ!?」
「…固まってますよ?」
「オレのことからかってるのか…?」
「はい。」
「ふぇっ!?」
肯定されるとは思ってなくて間抜けな声を出してしまった。恥ずかしい。
「ほんとに…一々かわいすぎるんですよ…」
「なにっ、言ってんだ…////」
「思ってたことを、言えるようになったから…ちゃんと言おうと思って。」
「だからって…」
慣れてないんだよこういうの
「あっ、でもホラー映画にしたのは、ちょっとした意地悪です。」
「は?」
「だって冬人さん、緊張してるくせに、してるって言ってくれないんですもん。」
「し、してないからな…」
「ほんと…ですか?」
ただでさえ体がくっついているのに、顔まで近づけてきた
「しっ、してないっ!」
「じゃあ…もう少しくっついても大丈夫ですよね?」
「え?どういうこっ!!」
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