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「あーもうわかったわかった! 俺とシーナも明日一緒に行ってやるからさぁ、いい加減シャキっとしろよ。あんた俺らのしゃちょーだろ!?」
流石に見ていられなくなったのか悠太がイラただし気にテーブルを叩き此方へと歩んでくる。突っ伏した俺を上から覗き込むと、べしんっと頭を平手ではたいてくる。
「あんたは俺らを統率する立場なんだぞ。そんな情け無い姿見せんなっつーの!」
「バカヤロー。俺だって相手が海都先輩じゃなかったらこんな落ち込むかよ」
「相手が誰でもそれはいけない」
シーナが見ていた雑誌のページをめくりながらぽつりと会話に加わってくる。実さんの面影が少しある切れ長の瞳で俺を見据えた。
「貴文が不安になったら、俺達も不安。だから、貴文はしっかりするといい。だから……」
行ってパタン、と雑誌を閉じた。そして胸ポケットから携帯をとりだし何処かへ電話をかけ始めたんだ。
「シーナ?」
何だよいきなり、と首を傾げていると、電話先の誰かに繋がったのか受話口を耳に持っていく。
「海都おじさん?」
シーナの口から飛び出た名前に、ピキーンッと動きを止めた俺。いや、固まったといった方が正しいかも。
「 I heard in Takafumi . It will gave me new song ? Thank you very much(貴文に聞きました。新曲くれたんでしょう? ありがとうございます)」
そして次に出てきたのは流暢な英会話。いや、てか何で英語なんだよ気になんじゃねーかよ!?
しかも今俺の名前出たよな?
「But little problem occurred . Yeah , yeah…… . So okay you go home with Takafumi tomorrow ? (でもちょっとした問題がおきました。だから明日貴文と一緒に家に行っても大丈夫?)」
また俺の名前出たんですけど!?
なに、なんなの? と焦っている俺を横目に、会話の意味を理解出来ているのであろう悠太が苦笑いを浮かべて蘭と視線を交わしていた。
「な、なぁ悠太。シーナは一体なんて……」
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