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続く
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携帯の着信音で目を覚ます。
開いてみた景色は、ただただ嫌な記憶を呼び起こした。
知らずに体が震え出す。
「、くろぉ、さん……?」
でも、僕が見た端末の画面は、絶望。
『月島くん、まだ同じ場所にいる?
今から行くから、さっきの場所にいなかったら戻っておいで?
逃げたら承知しないよ』
「っ、は…ぁ、くろ、さ……」
ひゅ、と喉がなった。
「…ぁ、れ……?」
指が動かない。息が――息が、苦しい。
なに、これ。
からだが動かない。
酸欠?
頭、いたい……。
ひゅ、ひゅ、と繰り返す自分の呼吸が速いのが分かる。
「………ぅ……」
「あー、いるじゃん。まだ動けないの?
だいじょーぶ?気持ちよすぎたね?」
……だれ…?
たすけてよ……あたまがいたい……。
「お、おい、やばくね?
なんかこいつおかしくなってるって」
「は、薬使いすぎてラリったんじゃね?」
「いや、やべーじゃん。逃げようぜ」
「は、んなもったいねーことしねぇよバーカ。
ここでいいからまたヤろうぜ」
「賛成〜。
ホラ蛍くん、おしり上げて。
上手く出来たらとりあえずは解放してあげるからさ」
声が出ない。
息が苦しい。
息ができないよ、黒尾さん……。
「くろ、ぉ、さん……助けて………」
「あ?……あーハイハイ、『くろさん』ですよ蛍くん〜笑」
「どうせ薬効いてるから突っ込んでも大丈夫だろ」
ひゅーひゅーと鳴っている喉がうるさい。
黒尾さん、助けにきてくれたんですか?
なんであいつらと同じことするんですか?
涙をボロボロこぼしながら、2回目のブラックアウト―――――――――
優しく体にさわる布。
それと、浮遊感。
なに、これ……?
「………ぁ、ぅ……?」
「っ!! ツッキー!」
あ、黒尾さんの声……。
本当に黒尾さんだ……。
安心して笑みがこぼれた。こぼれたはず。
「体洗ってやるから、ちょっと待ってろよ」
からだをあらう?
なんで?
「――ッやだ!!!」
地面に置かれた体を目一杯動かして反抗する。
こんな体見たら絶対引かれる。
嫌だ、黒尾さんにこんなの見せたくない。
「ツッキー…ダメだろ、ちゃんと洗わないと」
「いやだ、こっち、来るな……っ」
「ツッキー、」
「…ッ……ひとりで、洗えますから……」
絶対、こんなの。
こんなの、見せちゃだめだ。
「もう、こっち来ないでよ………っ」
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