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司さん。
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「君の名前は?」
「……ボク、水音(みずね)…」
「水音くん?水音くんか、いい名前だね」
そう言われて、ボクはフルフルと首を振った。
「いい、名前、ちがう………女の子、みたい………ボク、男の子」
「そうかな?俺はいい名前だと思うよ?
とてもキレイないい響きを持ってる」
ボクはまた首を振ったけど、今度は司さんが首を振った。
「俺がそう思うんだからそれでいいの!
……あとそれと、水音くんはいくつ?」
「………じゅうろく」
「え?16?」
司さんがそう言うのも分かる。
ボクは男の子なのに小さい。
えっと……ひゃくよんじゅうろく…
「ってことは中学生?」
フルフルと首を振る。
「ん、ちがうのか?高校生か?」
またフルフルと首を振る。
「え、じゃあどっち…?………まさか」
司さんはどうやら分かったようだ。
ボクは肯定の意味でコクンと首を縦に振った。
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