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なぜこうなる!?
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「へへへ、おはよう…ござい、ます」
ギュウギュウ。
イタイイタイイタイ!あと息できない!
どうも俺は水音に抱きつかれているらしい。
「み、みず…っ…水音、く…くるじぃ…くるじぃ!」
「え?わ!わわわ、ごめんなさい!」
そう言うとあわてて腕の力を緩めてくれた。が、背中にまわされた手の力だけは緩めなかった。
まぁおかげで窒息は免れたけれど。
俺はどういうわけか、今水音の腕の中に閉じ込められているらしい。
まったくコイツに一夜の間に何が起こったんだよ!油断していたとはいえ、あの小さな水音が俺を、しかも俺のベッドに引きずり込むなんてナニゴトだよォ!!
俺はなぜか悔しくて、せめてもの抵抗のつもりで水音の顔を見上げた。
別にチビじゃないから。チビじゃないから!
内心意味のわからない弁解をしながら水音を見ると、もっと意味のわからないことに水音は今にも泣きそうな顔をしていた。
俺のあらゆる感情が吹っ飛んだ。
「み、水音?」
「司さん…ボク、嫌い…イヤァ…!」
身体はデカくなっても性格そのままかよ!
水音は俺の内心のツッコミを無視するかのように、俺の肩口に顔を埋めてまた抱きついてきた。
イタイイタイイタイ!あとくすぐった…
「ちょっ…みずやァ!!」
っっっっ…俺、今なんつー声をォ!!
ハズくてハズくて、俺は口を覆うかわりに自らも水音の肩に鼻をぶつけた。
「司…さん?」
待て待て待てェ!そこでしゃべるな、そこでしゃべるなァ!!
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