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泣き上戸な凛太朗②
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「おら、しっかりしろ!凛太朗」
「俺、俺…グスン」
凛太朗は俺の家についてからも凛太朗はまだ泣いていた。
迎えに行ったのは行ったでよかったのだが、凛太朗は俺の姿を見るなり、迷子が母親を見つけたようにしがみついて来たのだ。
なのでご覧のとおり俺を放さないでいる。
いやー周りの人からの視線がイタイイタイ。
俺は急に他人を家に入れることに水音が驚いてしまうのでは、と思った。
が、幸いにも俺の言いつけどおり寝たのか、リビングは静かだった。
俺は寝室をのぞきたかったが、部屋の隅っこにうずくまる寂しそうな背中にゆっくりと寄り添った。
「おい、凛太朗。今日はどうしたんだ?」
「つ、司先輩ィィ〜〜!! 俺、俺…!」
「はいはい、話聞いたげるからとにかく落ち着こ?な?」
凛太朗は素直にコクンとうなずくと、涙でぐちゃぐちゃの顔を俺に向けた。
あーあー、もう…イケメン台無しだよ…笑
笑いそうになる顔を引き締め、凛太朗の頭をポンポンと叩く。すると、凛太朗はポカンと口を開けた。
あ、しまった。今のはカンペキ水音に影響されてるわ…
後輩とはいえ男の頭をなでるとか…俺、水音に感化されすぎか?
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