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転がる運命
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それを見たとたん、さっきまで張りっぱなしだった気が緩んでいくのを感じる。
気づけばついつい手を伸ばしていた。
「落ち着いて。あとここ…
はねてますよ」
「……え?」
「ふふ、かわいい」
するとみるみる内に凛太郎の顔が真っ赤になっていく。
少しからかうぐらいのつもりだったので、俺は素直に反応した凛太郎が面白くて、『かわいい』を連呼した。
まるで司先輩みたいだった。
司先輩だったら、さらに顔を真っ赤にして一生懸命言い返すのに。
そして自分が言ったクセに俺がちょっと悲しそうにするとワタワタしてこちらをジッと見つめる。
まるで飼い慣らされた仔犬みたいだ。
ああ、かわいい。
ホントにかわいいな…。
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