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囚われのウサギ
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俺は先輩を追いつめるうちに、だんだんと興奮していた。
先輩の強がりがどんどん揺らいで、真っ白なウサギが姿を現した。
ドエス心に火がついていく。
ぷるぷるふるえて、今にも泣き出しそうだ。
ふと、先輩が思いついたようにポケットに手を突っ込んだ。
「誰に電話するんですか?」
「……」
「俺はもう先輩の質問に答えましたよ」
「……」
「誰ですか?」
「…と、友だち」
「…………そんなんで誤魔化し切れるとでも?」
「………」
そう、もっと…
「誰だよ!!」
もっと…
「誰だっつってるだろ!!!」
もっと、俺を……
「……た」
「あ!?」
「たす……あお、し…」
あおし。
俺がその3文字を理解する前に、司先輩はついに限界をむかえた。
華奢な身体がグラリと揺らぎ、俺はそれを優しく受け止めた。
真っ白なウサギが俺に寄りかかっているのを見たときにはもう、俺の理性は皆無に等しかった。
ああ、泣かしテェ…
他の誰でもない、俺の手の中で!
ああ、鳴かしテェ…!!
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