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俺は、食べ物の選択をちょっと間違えたかもしんない。
問題集に目を通しながら、器用にソーセージを剥いて、それを咥える真ちゃんの姿が妙にエロティックに見えて喉が鳴った。
形のいい唇に挟まれているソーセージが、なんつーか……アレに見えるっつーか……。
真ちゃんの唇、いつ見ても綺麗だ。薄くて形が整っててなんかエロい。
あの手と唇に俺はいつも翻弄されっぱなしなんだよな。
「高尾。聞いているのか?」
「えっ、あ~、うん。ごめんちょいボーッとしてた」
低めの声に呼ばれ我に返る。
誰のために勉強を教えてやっていると思っているんだとばかりに睨まれてしまった。
「やる気がないのならオレは帰るぞ」
「ごめんて、真面目にするから!」
まさか、ソーセージ咥えている真ちゃんを見てちょっとえっちな妄想してましたとは言えない。
なんとかその場は納得してもらい、勉強会は再開した。
だけど、一度妄想してしまった俺の思考はそうそう消えてくれなくて、ついつい真ちゃんの口元とか指先に目が行ってしまう。
てゆーか……ソーセージって舐めて食うもんじゃない、よな?
ぺろりと唇を舐める仕草にドキリとして持っていたシャーペンを落としそうになった。
先端を唇で咥えチロチロと赤い舌がソーセージを舐める。
時々深く咥え込んで、それを見せつけるように出し入れを繰り返す。
煽られているのは直ぐにわかった。
真ちゃんの舐めるような視線、いやらしく音を立てて咥える口元から目が離せない。
「――高尾、何を考えている?」
「……っ」
酷くセクシーな声音で訊ねられて反射的に喉が鳴った。
ゆっくりと、真ちゃんが俺の方に近づいてくる。
「オレがソーセージを食べているところを見て、何を想像していた?」
耳に息が掛かりそうなくらい近くで囁く声に背筋がぞくりと粟立った。
「わざと見せつけたくせに……」
「オレは普通にソーセージを食べていただけだ」
「嘘つけ! あ、あんなエロい食い方する奴が何処にいるんだよ」
シレっと言いながら眼鏡のブリッジを押上げ真ちゃんの左手が俺の股間に触れた。
「……勃っているな。見ているだけで興奮したのか?」
いやらしいタッチで触れながら意地悪な唇が耳たぶを舐める。
「し、真ちゃ勉強……は」
「休憩だ。お前が全然集中してないから仕方がないのだよ」
「そうだけどさ~~でも」
言葉は途中で遮られ、熱い唇が触れ合う。
唇に柔らかく濡れた舌が触れ、薄く唇を開くとそれは強引に割り込んできた。歯列をなぞられ、舌が絡め取られるとぞくんと怪しい震えが全身を駆ける。
「んっ、……ん……っ」
真ちゃん、キス上手すぎ。蠢く舌から吸い取られていくように体から力が抜けていく。
深く差し入れられた舌が、ぐるりと口内を舐める。その感触の心地よさに腰が堪らなく疼いた。
ベッドに凭れてキスの余韻に浸っていると、それに気をよくしたのか真ちゃんが俺の肩口に顔を埋め首筋に舌を這わせてきた。
それと同時にいつの間にかシャツの中に侵入してきた手が胸の尖りを見つけ押したり潰したりと刺激をはじめる。
「ん……。はぁっ……」
真ちゃんは、俺の性感帯が何処なのか熟知している。わかってて執拗にソコばかり責めてくるからタチが悪い。
シャツをめくって、熱い唇が胸元に触れる。指で触れられるよりも強烈な快感に、上擦った声が洩れた。
「ぁっソコは……。やめっ……」
乳首を舌で刺激され真ちゃんの肩を掴んでいた身体がびくりと跳ねる。でも、やめてくれる気配はなくて尖りきって敏感になった突起を執拗に舌で刺激してくる。
「ぅあっ……真ちゃんソコは……ダメだって……っ」
「フッ、ダメだと言っているわりには随分気持ちよさそうだな……腰が揺れているのだよ」
いやらしいな。と、舌で愛撫を続けながら言われ身体が余計に熱くなる。
恥ずかしいけれど、舌が巧みに動くたびに身体がどうしようもなく悶えてしまう。
胸元から下半身へと降ろされた手が、まだ履いたままのズボンに触れた。
真ちゃんの手が器用にベルトを外し、ズボンの中へと手が侵入してくる。
「凄いな。もうガチガチなのだよ」
下着の上からを僅かにずらし、真ちゃんが躊躇いもなくソレを口に含む。
とっくに硬くなっていたソコは軽く扱かれただけでヒクヒクと震え急速に高みへと上り詰ていく。
「真ちゃ……っ。うっ……だ、駄目だってっ。……っ、そんなにされたら、俺、おれ……我慢……できな……」
「気持ちいいのなら素直に出せばいいのだよ」
シレっと言い切ってさらに深く咥え込む。同時に、真ちゃんの長い指が根元の膨らみをやわやわと揉んだ。強すぎる刺激に身体がガクガクと震えた。真ちゃんの肩を掴んでいる指先に力が籠る。
「だ、駄目だって言ってるのに……あっ! ああ……んっ」
もうダメだ、と思ったその瞬間――。
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