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「俺様の勝ち、だな」
ゲスい声とは違い、低く澄んだ声が自身の勝利を告げた。
痛みで閉じていた瞳を開けると、目の前には倒れているマウンテンジャー。
恐らく、いや絶対突然現れた生徒会長のせいだ。
そして最後の一人である俺の背後にいる男の頭を掴み、俺と引き剥がしてからぶん投げた。
あまりにも綺麗な弧を描いていたので、思わず目で追っているといきなり壁に押さえつけられる。
「いっ…てぇ…!」
「…そんなもんか?」
は?何が、と言おうとした唇は最悪な方法で遮られた。
つまり、会長の唇によって。
「分かってんだよ、お前がハンターだってことは。お前の力はそんなもんじゃねぇだろうが!このまま俺様に犯されたくなきゃ、本気で掛かってきやがれ。…いいな?」
言葉の半分以上はあまりの衝撃で聞き取れなかった。
しかしすぐ怒りがふつふつと沸いてきて会長の胸ぐらを掴む。
「………………こンのクソ野郎が…俺の大事なファーストキスを奪いやがって……!てめぇこそ死にたくなきゃ本気で来いよ。今の俺は最高に機嫌が悪いんだ」
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