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「何々?勉強??」
いきなり上から声がして、読んでいた参考書を奪われた。
「……返せ。」
「うっわ!すーがくじゃーん。スージ並んでる〜」
……バカみたいな口調に嫌悪が湧く。
根本的なバカも嫌いだ。
「もーさーせっかくFクラスきたんだから遊んじゃえばいいのに!俺たちと遊ぼうぜ!ゆーとーせーくん!」
チャラついた声にイライラが増す。
「いいから返せ。」
なんとか怒りを押さえ込んでもう一度言う。
しかし、目の前にいる生徒は俺を見てニッと笑った。
「固いこと言うなって!どうせここではまともな勉強できねぇし!ここに堕ちて今まで通りの生活が送れると思ってる?無駄無駄!」
「黙れ。……バカに関わってる暇なんかねぇ。さっさと返せ。」
そういうと生徒の顔から表情が消た。
いや、それはほんの一瞬ですぐにわかりやすいくらいの怒りに染める。
「バカ?お前、誰に言ってんの?」
「お前だ。」
こんな挑発的な言い方すれば単細胞なこいつらがのらない訳が無い。
わかっていながらも俺の性格上引くわけにはいかなかった。
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