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「なんだ、本当にだらしないな〜」
「うるせぇ。」
ズキズキと鈍い痛みを訴えてくる後頭部を押さえて立ち上がった。
「……俺はここのルールとやらに合わせる気なんか微塵もねぇ。俺には俺だけがルールだ。それ以外はねぇ。」
「……本当に頭硬いんだね。お前みたいなやつ、Fクラスの仲間なんて認めない。」
「はっ…認める?俺を?誰がそんなこと頼んだんだ?仲間なんかいらねぇ。」
どうせいつか裏切る。
「俺のことは俺がわかっていればいい。他人の力なんかいらねぇ。」
結局頼りになるのは自分の力のみだ。
「そんな薄っぺらくて邪魔くせぇもの…いらねぇんだよ。」
「……何?お前、僕たちのこと否定する気?」
「…………」
再び胸元を掴まれる。
本当に血の気の多い奴だ。
「……許さない。」
地を這うような低い声が奏の怒りを顕著に表している。
でもどうでもいい。
とにかくこの状況が早く終わることだけを願った。
クラス全体が俺たちに集中している。
相手にしてるのが奏ただ一人であることが何よりの救いだ。
こんなやつらをいっぺんに相手にしたら流石にもたねぇ。
再び奏の腕が持ち上げられた。
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