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「友達じゃねぇっての。」
「ひどーい!あ、照れてるのか!もう!仁ちゃんは照れ屋なんだから!」
「……黙れ。」
嶋津の声と集まる視線をシカトして、床に転がった参考書を拾う。
席に着くとはぁっと息を大きく吐いた。
……どうやら嶋津も上の人間らしい。
少なくとも奏や涼たちよりは上。
青髪の男……駿と同等くらいだろうか。
そう考えると、なかなか凄い奴を味方にしたということだ。
シカトした俺に文句いいながら隣に座る嶋津をふと見た。
相変わらずのチャラつき加減。
こんなヤツが上の人間……
やっぱりここの制度はわけがわからん。
「仁ちゃん勉強してんの?」
「見ればわかるだろ。」
「せっかく自習なのに!」
「自習は勉強をする時間だ。」
「暇〜!せっかく仁ちゃんのために来たのにな〜」
「……一緒にやるか?」
「え!?何を!?なんかエローい!」
「死ね。」
会話にならん。
脳内変換が下等すぎる。
いまだにクラスの中は騒然としているが、嶋津がそばにいるからか誰も絡んでこない。
そこのところは少し感謝している。
こいつが来なかったらいまだに囲まれていただろう。
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