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「なんだ…また殴りにでも来たのか?それとも昨日のこと謝れとでも?」
「いや、ちげぇよ。お前のこと何も聞かずにいきなり突っかかっちまって……その、なんだ…すまなかった」
……驚愕だな。
涼はでかい図体を折り曲げて頭なんか下げてやがる。
驚きで何も言えずにいると涼は続ける。
「あの後、お前のこと聞いたんだ。お前、会長だったんだな」
「……それがどうした。つか頭あげろ。見苦しい」
その言葉に涼はようやく顔を上げた。
その後ろでは相変わらずの仏頂面でこちらを見ようとしない奏の姿。
その表情はどこか複雑そうだ。
それを一瞥して、まだ何か言いたげな涼に視線を戻した。
「リコールされたって……しかも理不尽な理由で。そんな後に普通の会話なんて出来ねぇよな。気が立ってる時に無理やり話しかけちまってすまなかった」
……本当になんなんだ、こいつら
少なくとも俺のFクラスの連中のイメージとはかけ離れている。
こんなにも軽々頭なんか下げれるか?普通でも出来ねぇっての。
つか……
「……それ、誰に聞いた?」
「え?あ……」
涼の視線が右に動く。
チッ……こいつか…
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