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「……なんでだ」
「まだ仁ちゃんはクラス全員に認められたわけじゃないからね。俺はもちろん大丈夫だし、あの様子だと涼ちんと奏っちももう大丈夫かな?」
「意味がわからん」
「……なんでクラスの他のやつ。つまり下っ端くん達が仁ちゃんに必要以上に近づかないか…それはグレがまだ動かないからだ」
そういう声も顔をいつにも増して真剣で思わず息を呑んだ。
「仁ちゃんは…強いの?」
「……どういう意味だ」
「そのままさ。ここ」
そう言って嶋津はグッと右肘を曲げて、左手でその腕を指した。
……つまり、喧嘩できるかってことか
答えられずにいるとフッと笑った。
「まぁ、何かあったら俺が守ってあげるよ!仁ちゃん!」
ポンっと肩に置かれた手を即座に払いのけ立ち上がった。
「んなもん、いらん」
「え〜?せっかくNo.2の俺が力貸してあげるって言ってるのに〜!」
………は?
不自然に固まった俺にケラケラと笑う嶋津
「……てめぇ、何者だ」
ただものではないと思ってはいた。
クラスでの他のやつの反応を見てもそうだ。
「ちょっ、やめてよ!その悪役みたいなセリフ!仁ちゃんに似合いすぎて……ってちょっと待って!」
俺は気にせず校舎に向かって歩く。
……そうか、こいつはバカだ
それ以外ない
それに順位とか…くだらねぇ
No.1とか2とか…
もううんざりだ。
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