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「ホンマにお前はあいつに楯突く気か?」
「……あいつって誰だ」
「わかってて聞いとるやろ?ホンマにいい性格しとるな」
呆れたような顔でため息を漏らす。
「……あいつがお前に何したかは見とったから知っとる。お前が怒るのも無理ない。でも拓人には逆らわん方が身のためや。俺からも忠告しとってやる。クラスの平和が乱れるのは嫌やしな」
駿はそれだけ言うと欠伸をしながら歩き出す。
去り際に振り返り
「そうそう明日…拓人、教室くるらしいで。ほな」
そう言い残し去って行った。
「……仁ちゃん」
「何も言うな」
言われることはわかってる。
つまり、こいつが虎だのグレだの言ってたやつは寮監が言ってたクガワタクトってやつだ。
そして、そいつには逆らうなって言われたがもうすでに俺はあいつにメンチ切ってしまったというわけだな。
「まぁ、せいぜい頑張れよ。お前には潰れて欲しくねぇ、個人的に」
そういう霧崎の声は真剣だ。
「当たり前だ」
なんだか……無駄に疲れた
挨拶もなしに俺は部屋に向かった歩き出した。
それをすかさず足音が追いかけてくる。
「大丈夫。俺は絶対仁ちゃんの味方だから」
「……あっそ。今日はカレーだな」
「え!?またカレー!?」
「文句言うな」
「せめてシーフードカレーにしよ!」
「……それでいく」
明日…か
これ以上の面倒はもう懲り懲りなんだがな
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