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「グレ来なかったね〜」
「来てくれなくて結構だ」
今日も昨日と同じ裏庭に来ていた。
どうやらここは決められた人間…つまりある程度力があるやつしか入れないらしい。
嶋津がいるから他は誰も入れない。
そんな感じなのだろう。
「……つかグレってなんだよ」
虎は流石にわかる
でもグレがなんなのか見当もつかない。
「ん〜わかんない!」
「……は?」
「そう呼んでる人がいるから俺は真似してるだけ〜あんまり気にしたことないな〜あ、でもでも本人の前でこの呼び方したら怒っちゃうから絶対ダメだよ?」
「……呼ばねぇよ」
意味もわからないのに呼ぶかよ
それなのに呼んでるこいつは本物のアホなんだろうな
「ちょっと!また失礼なこと考えてるでしょ!仁ちゃんは顔に出るんだよ!?」
「人の顔をジロジロ見るなマゾ野郎」
「マゾ!?え〜そんなことないのに〜」
……満更でもなさそうじゃねぇか
今日も相変わらず穏やかな風がふいている。
完璧な晴天というわけでもないが、白い雲が流れる空は雨を降らせる様子はない。
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