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つか、友達を認めたわけじゃねぇっての
そう考えている時、目の前でバカにしたような笑い声が聞こえた。
意識を戻すと再び目の前の視線とぶつかる。
「友達?ぬるいな。お前はいつからそんなにぬるい男になった?こんな見るからに生意気で粋がってるわりには弱そうなやつと友達?」
「ぬ、ぬるくなんか…!」
「ないってか?はっ…笑わせるな。こいつのこと知ってんだろ?偉そうに人に命令して、自分は世界の中心だとでも言うような態度で、どっかの王様気取りだ。でも見てみろ、結局は自分の部下に裏切られ、生徒たちには見放され、こうやって落ちぶれた。こんなやつが友達だ?悟…お前もずいぶんと落ちぶれたようだな」
「……黙れ」
そう口にしたのは俺だ
別に嶋津がどう思われてようと関係はない。
でも、それに俺が関係してんなら黙っとくわけにもいかない。
他人の価値を決めるのに俺まで巻き込まれるのは…厄介だ
「……なんだ」
鋭い視線が俺を射抜く
まるで言い返せるなら言い返してみろと言わんばかりに
「お前が俺の何を知ってる。別にてめぇにどう思われようが関係ないが、お前のさじ加減で人の価値を決めてんじゃねぇ」
「あ?」
不機嫌そうな声
そんなの気にせず顎に当てられた手を片手で払い除けた。
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