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「涼ちゃん、止めたって無駄だよ。それに自業自得でしょ?拓人さんに逆らったんだから。僕たちまでこいつを庇ってやる必要はないよ」
「そんな言い方はやめろ、奏」
なぜか言い合いになって睨み合う二人
……面倒だ
本当に……めんどくせぇ
「くだらねぇことで揉めるな。俺のことなんか気にしなくていいだろ?じゃあな」
「あ、ちょっ、仁!?」
いまだに止めようとする声を背中に聞きながら、今度こそ教室をあとにした。
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今時リンチなんてもんがあるんだな
なんて俺を取り囲む不良たちを見ながら思った。
言われた教室の前に着くなり、ドアに寄りかかっていた生徒によって中に引き摺り込まれた。
教室の中は電気はついておらず、この天気のせいもあって薄暗くなっている。
それでも何も見えないわけではないからまだいい。
「……お前らは暇なのか?」
そこにいる誰よりも先に俺が口を開いた。
「は?」
「見ず知らずの俺なんか呼び出して…とんだ暇人なんだな」
そういってため息をついた。
「……お前、自分の立場わかってるのか?」
「さぁな。いいからやることやっちまえよ。時間の無駄。俺はお前らみたいに暇じゃねぇんだよ」
そういうと一番近くにいたやつにすかさず胸倉を掴まれた。
顔はよく見えないが、嶋津よりも白に近い金髪が暗い中によく映える。
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