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「仁ちゃん全然帰ってこないから、何かあったのかなって!新島くん達に聞いたらここに呼び出したって言ってたから!」
「新島?あの金髪野郎か?」
「そうそう!でも制裁はしてないって言ってたんだけどな〜」
そういって嶋津はジッと俺の顔を見つめてくる。
きっと殴られた後が残ってるのだろう。
「……気にすんな」
嶋津をグッと退かし、立ち上がった。
「クッ……」
「仁ちゃん!?」
立ち上がる際にさきほど強打した背中に痛みが走り、思わず呻いた。
「……大丈夫だ」
手を貸そうとしてくる嶋津を断り、歩き出した。
歩くたびなんとも言えない痛みを感じるが、ただ歩くのには支障はなさそうだ。
「辛そうだよ〜?肩くらい貸してあげるって!」
そういって嶋津は俺の腕の下に自分の腕をさしいれ、支えてきた。
拒絶しようとしたが、なんだかんだこっちの方が楽だったから、そのままで歩きを再開する。
「……今、何時だ」
「ん〜よくわからないけど、俺が仁ちゃん迎えに来るために寮を出た時は7時過ぎてたよ?」
……結構寝てたんだな。
結局自分で時間を無駄にしてしまったようだ。
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