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「で?さっきの話の続きは?」
俺が改めてその話題を口にしたのは向かい合って夕食を食べている時だった。
それまでは食堂で生徒たちに騒がれながら食ってたから、こうやって静かに食べれるのは素直に喜ばしい。
「えっとね〜普通だったらたっくんは的確に指示するんだよね〜もうそれはそれは残酷に!簡潔に!ズバッと!」
「……例えば?」
ちょっとした好奇心で聞いてみた
すると嶋津はグッと顔を寄せ、何をするかと思えばスッと表情を消した。
「『潰せ』」
その声は聞いたことないくらい低くて冷たい声だった。
きっと他の連中が見たら怯んで声も出なくなるのかもしれねぇ…あくまで他の連中ならな
「……うぜぇ、ちけぇ」
「もー!!俺の迫真の演技を!これが効かないの絶対仁ちゃんだけだからね!?」
確かに多少は驚きはしたが相手が嶋津ってだけでなんとも思わねぇし、恐怖なんて感じねぇ。
「……まぁ、あいつには少し似てたんじゃね?」
「たっくんにってこと??え〜嬉しくな〜い!」
「何言ってんだお前らのボスだろ?喜んでやれよ」
それでもブーブー文句を言う嶋津を放っておいて食べ終わった食器を片付ける。
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