アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
112
-
「……おい、嶋津」
「……やばい」
「は?どうし…っ!?ば、っ…グッ……やめっ、こら!」
ありえねぇ
何を考えたかいきなり飛びかかってきやがった。
覆いかぶさるみたいに抱きつかれて身体中が悲鳴を上げる。
あまりの痛みにまた意識がぶっ飛びかけたくらいだ。
辛うじて動く腕でなんとか引き離そうとするがビクともしない。
「いてぇって!マジ、離れろ!嶋津!!」
「やだ!」
やだじゃねぇっての
ガチで痛いんだって、いやマジで
「嶋津……マジ、死ぬから…」
「だって!こんな素直な仁ちゃんレアだもん!!可愛いところあるんだね!」
「……もうなんでもいいから離れろ」
軽く頭を小突くとようやく離れてくれた。
いまだに余韻のようにズキズキと全身に痛みが燻っている。
「仁ちゃんって人にお礼言ったり、謝罪したりするの苦手でしょ?」
「俺は感謝される側だからな。それに、間違ったことはしねぇから謝る必要はねぇ」
「本当に曲がらないな〜俺仁ちゃんのそーいうところ好きかも〜!」
……うぜぇ
「別にお前に好かれても嬉しくもなんともねぇ、つかうぜぇ」
「照れなくていいって!そこは素直になろう!」
「黙れ。つか、俺、どうやって帰ってきた?」
さっきから気になっていたことだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
112 / 376