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「……カップ麺でいい」
「え!?仁ちゃんカップ麺は嫌だって……」
「いいから湯を沸かしてこい。今日はそれでいい」
「もう!わかったよ〜!」
なんだか楽しそうに部屋を出て行った。
こんな時間に食べるのは体に悪いが、腹が減ってたら寝るに寝れねぇ
はぁ…と大きく息を吐き出し、痛む身体を叱咤して起き上がった。
……いてぇ…
これは思ったより酷い。尋常じゃない。
一番強い痛みを訴えてくる胸に手を当てた。
「……チッ、折れてんのか?」
あれだけ蹴ったり殴られたりすれば肋骨の一本や二本折れててもおかしくない。
……これ、医者に診てもらわなくて大丈夫だよな?
少しだけ不安になる。
まぁ、これだけ意識もハッキリしてるし、無理すれば起き上がることもできるから平気だろう、きっと。
そう、自己解決したときだった。
〜♪
静かな部屋に着信音が鳴り響く
……俺のだ
こだわりのない俺は、着信音も全て初期設定のままだ。
なかなか切れない音をたどると枕元にケータイが置かれていた。
画面に表示されている名前を見て思わず眉が寄る。
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