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「事実ですよ、それが何か?」
『……なぜすぐに連絡を入れなかった?』
「そちらには関係のない話だと判断したので」
きっぱりそう言うと相手は黙り込んだ。
大体今更それを知ってどうするというのだ。
会長に任命された時だってなんの興味も示さなかったくせに
俺がすることに何一つ関心ももたねぇくせに
『……お前だって片桐の人間だろう?』
……くだらねぇ
「名ばかりの、ですがね。明彦お兄様」
普通はこういうことは父親が確認するものだろう?
少なくとも俺はそう思っていた。
まぁ、こんなことわかりきっていたことだ。
どうせあの人たちは俺に興味はない
だからこうやって自分の息子に押し付けてるんだろ?
「やはり、ヘマをすれば少しは気になりますか。出来損ないでも失敗されれば流石に見過ごせませんか」
『仁!俺は、そんなこと……それにお前は俺達の……』
「うるせぇ…今更なんなんだ。今までないものとして扱って、本家から遠ざけるために学園にいれておいて。ふざけんな。家族ヅラすんじゃねぇ…もう、ほっとけよ」
思わずケータイを持つ手に力が入る。
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