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……喧嘩か?
そうだとしたら珍しい
ここにきてまだそんなに時間は経っていないが、教室で喧嘩しているところなど一度も見たことがない。
と言ってもあまり興味もわかず、この騒動の中、呑気に寝ている嶋津を一瞥して視線を戻した。
「なんでてめぇみたいなのがここにいるんだよ?あ″ぁ?」
「ここはお前みたいなお坊ちゃまの来るところじゃなーいの!」
……普通クラスからの訪問者か?
意図的に来たのか、迷い込んだのか
まぁ、Fクラスはかなり向こうからは警戒されているから間違っても迷い込んでくるなんてことねぇだろうな。
なんて他人事のように考えていた
が、
「俺は片桐に用があってきた。頼むからいれてくれ」
は……?
「……俺?」
突然上げられた名前に囲んでいた奴らの視線が俺に集まる。
わずかにあいた隙間からその人物が見えた。
「……あ?なんでてめぇがいるんだ」
考えても見なかった相手に思わず目を見開く
相手も俺を見つけるとすぐにこっちに向かってこようと足を動かした。
「おい、何勝手に入ろうとしてんの?殺すよ?」
当たり前だがすぐに止められる。
俺は少し呆れながら席を立った。
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