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「……いい加減にしろ。俺は暇じゃねぇんだよ。お前だって授業休んでいいのか?ゆーとーせー」
「……もうずいぶんと授業には出ていない」
「は?」
ようやく話出したと思ったらなんの報告かっての
「……片桐。頼む、もう一度…戻ってきてくれ。お前がいないと…この学園は…生徒会は……」
「黙れ。その話は終わったはずだ。そんな内容なら聞く必要はない」
「待ってくれ…!」
その場を離れようとした俺の腕を東が掴む。
やむなく足を止めた。
すると東はもう片方の手でも俺の腕を掴み、そのままズルズルと床に蹲った。
「……おいおい天下の委員長様が情けねぇな」
「………もう…限界なんだ。風紀でもこの状況は変えられない。お前が…必要だ」
「必要ないからって切り捨てたのはてめぇらだろ?今さら手のひら返されても困るんだよ」
「……頼む」
こいつは俺の話を聞いてんのか?
俺はため息をついて、東の腕を引き剥がした。
座り込んだままの東を見下ろす
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