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「……仁」
「いや、呼ぶな」
何勝手に距離近くしてんだよ
「俺に指図すんな」
ダメだ…会話にならねぇ
表情の変わらない顔から視線を落とし、ため息を漏らすと玖川は頭を掴んでいた手をスッと下に下ろし頬に当ててきた。
「……っ…触んな、ボケ」
すぐさまはたき落とそうとするがやっぱり力では勝てないようだ。
「おい!玖川……」
「……怪我、ちゃんと治ったみたいだな」
「……は?」
……なんで、こいつが知ってんだ?
思わず目を見開くと玖川は口角を少し持ち上げ薄く笑った。
それはバカにした様子はなく、どこか嘲笑にもとれる。
「……大丈夫そうだな、良かった」
「……いや、……は?」
なんなんだ?
つか、てめぇのせいで怪我したんだっつうの。
何が良かっただ
「……あんな卑怯なことさせちまったからな。下手したら病院送りじゃすまなかったかもしれねぇ」
「なんでてめぇが、んなこと知ってんだよ」
「今はそれはどうでもいい。……それより、すまなかった」
「…………」
あまりに予想外すぎて言葉もでねぇ
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