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押し黙る俺にまたしても薄く笑い、肩と頬から手を離した。
「……なんでてめぇが謝る?」
「いちお俺のチームの奴だからな。チームの悪行は俺の責任だ」
「………」
……少し意外だな
何もしてねぇように見えて、それなりのことは考えているようだ。
黙り込んだ俺から目をそらし、玖川は身体の向きを変えた。
「仁……しばらくの間一人になるな。せめて悟と一緒にいろ」
「はっ……そんなことをてめぇが言うか。つか、それで呼ぶな」
「まぁ、お前を怪我させたのは間接的とはいえ俺だ。でも別に俺はお前をここから追い出す気は無い。もちろんあんな風に怪我させる気もだ」
……イミフメイ
名前呼びはスルーかよ
何一つついて行けていない俺をシカトして玖川は言葉を繋ぐ
「……ただここにいない間は俺にはどうすることもできねぇ。あいつらには少し気をつけろ、いいな」
あいつら……?
俺を殴った奴らか?
そう聞き返す前に玖川は歩き出していた。
が、その様子に少し違和感を感じた。
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