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「まぁ、選ぶのはお前だけどな」
「チッ……ハッキリ言えばいいだろ?邪魔なら邪魔だって」
どうせこいつもいい機会だと思ってんだ。
でもな……
「なんと言われようと俺は戻らねぇ。お前の指図はうけねぇ。俺はやりたいようにやる」
「ふはっ!やっぱりお前最高だな」
いつの間にか黒木は隣に来ていた。
グッと距離を縮められ、咄嗟に距離を取ろうとするがその前に肩を引き寄せられた。
「離れろ、クソ教師」
両手で押し返すが、ビクともしない。逆に余裕の顔で俺を見て笑ってやがる。
それでも負けじと押す腕に力を込める。
そうしていると突然頭に手が置かれた。
予想していなかったことに思わず動きを止めて黒木を凝視する。
そいつは相変わらずの笑顔で言う。
「それでこそ俺の生徒だ。そう簡単にくれてやるかよ。ここに来た時点でお前は紛れもない俺の生徒だからな。俺が自分のものをそんな容易に渡すと思うか?」
「…っ……誰がてめぇのもんだ…」
そう言いながらも奴の胸を押す手を離し、再び俯いた。
頭の上にはいまだに黒木の大きな手が乗っている。
なぜか振り払う気にはならなかった。
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