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「…………」
「あれからね、食べたいものちゃんと考えたんだよ?そしたらね、たっくさん浮かんじゃって…一つ選ぶのって本当に難しいね!すごく悩んだよ〜」
「…………」
「なんでかな?今まではカップ麺で済ませればいいや〜もしくはコンビニで買っちゃえ!って思ってたのにね!やっぱり温かいご飯っていいよね〜!」
「…………」
「あ、あれかな?仁ちゃんが作ってくれるからかな?仁ちゃんって本当に料理上手だよね!すごいな〜!」
「…………」
「………うっ…じ、仁ちゃん?」
「…………」
「謝る!ごめんなさい!だから無言で睨むのやめて!!」
土下座する勢いで頭を下げる嶋津
……まぁ、期待はしていなかった
こいつにまともなことが出来るなんて考えてなかったからな
俺はテーブルに広げられたものを見渡し、ため息をつくと再び嶋津に視線を戻した。
「食べたいものをちゃんと考えた、その結果がこれか……?」
そこに広がっているのは色とりどりのありとあらゆる種類の菓子類
「お前はこれで料理しろというのか?あ?確かに食べたいものを考えて買えとは言ったが俺がこういう意味で言ったと勘違いしたのか?」
「そ、それは……」
「悩んだと言ったな。一つを選ぶのは難しいと。これだけ選ぶことができて悩む時間はどこにあったんだ?ん?」
「あ、あの……」
「………もうお前には頼まん」
そう言って俺は席を立った。
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