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ヒサナの憂鬱3
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教授の元を離れてからは、マンションに帰るよりは外で適当に泊まらせてくれる相手を探しながら、他人の家を転々とする生活の中を送っていた。
寝る前に誰かいることを確認しないと落ち着かない。
肉体関係を求められても、のらりくらりとかわしながら、あとはゆっくりとその相手とは離れていけばいい。
こんな甘い考えを持っていたのは、アズサ教授が海外出張に行ってから1ヶ月後、ものの見事に打ち下された。いわゆるハッテン場系列の飲食街で、メシを食べていたら割と体格のいい男に捕まってしまった。手近に寝れる場所が欲しかった俺は、適当に嘘をついて、家に泊めてもらえることになったのだが、その後がマズすぎた。
アルコール度数の強いウィスキーに何か混ぜたらしく、気がついたら、ベッドの上で縛られ強姦される始末。
声が枯れるまで泣いて叫んでも誰も助けてはくれない。相手の気がすむまで抱かれ、縄を解いて家を出たときはすでに3日が立っていた。
それからしばらくは家から出られなくなり、学校にも行けなくなってしまった。ずっと一人部屋で泣いていた。今となっては自業自得だという自覚もあるし、肉体関係を持つことになんの偏見も持たなくなったが、あの頃は、無理矢理抱かれたことで 、初めて教授を好きだと自覚してしまい、虚しさで自分自信がいたたまれなくて、たまらなかった。
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