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【綺麗】ともよぴ Part2
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鳥ちゃんがそんなことを聞くから、固まってしまった
「え、そ、そう?」
「はい、なんか透明感があって...綺麗です」
わっちは鳥ちゃんの発言に無意識に自分の髪を弄る
真っ赤な髪の毛は血のようで嫌いだったけど、鳥ちゃんにそう言われたら嬉しい
ふふっと自然に笑みがこぼれる
鳥ちゃんがそれを不思議そうに見つめた
「何で笑うんですか」
「いやぁ、鳥ちゃんって変わってるね」
「はぁ?」
「だって、髪を褒められるなんて今までなかったよ」
鳥ちゃんは不思議そうに首を傾げる
それが、可愛いようで...綺麗で
そう考えている時、
カランッ
「ん?」
「あっ」
何かが落ちるような音がして、下を見ると、紐の部分が湿って切れている鳥ちゃんのいつも付けているくちばしがあった
それを拾おうとする鳥ちゃんに驚いた
「?......ともさん?」
「っ....!?」
鳥ちゃんがくちばしを外した顔は、なんと言うか...イケメンだった
くちばしに隠れていた口元が綺麗で、深緑色の瞳とあっている
その綺麗な顔に、思わず顔が赤くなった
鳥ちゃんはくちばしを拾って、元に戻そうとするけど
くちばしの紐が切れていて付けれそうにない
「あちゃー...やっちった.....」
「.....鳥ちゃんって、なんでくちばしなんて付けてるの?」
わっちはそんなことを聞いた
だって、こんなにも綺麗な顔立ちをしているのに、くちばしでそれが隠れてしまっている
それがすごく残念な気がする
今まで鳥ちゃんがくちばしを外したところを見たことがないから...なんか.......
「女性が寄ってくるようになってから、それが日常生活にも影響出るようになったんです。だから、顔を隠す意味でくちばし付けたんです」
「ふーん...でも、なんでくちばし?」
「うーん...なんでですかね?」
鳥ちゃんは紐の切れたくちばしを鞄の中に入れた
「鳥ちゃんのくちばし取った顔、初めてみたよ。イケメンだねw」
「えっ」
「えっ?」
わっちが照れ隠しにそんなことを言う
すると、鳥ちゃんは少し固まった後、顔を真っ赤に染めた
その表情にこっちまで照れる
「なっ、なんで鳥ちゃん照れてるの!?」
「と、ともさんだって!」
「うぅ、うるさいよ!!」
なんだ、なんで火照るんだ
今までで鳥ちゃんが顔を赤くするところなんて何回も見てきたじゃないか
なんで、どうして....
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