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【風邪っぴき】ともわと Part1
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「げほ、げほっ!」
「もー、しっかり布団被って!」
ベッドの上で咳き込んでいるのが、わっちの恋人のわとさん
現在絶賛風邪ひき中
熱も38.5度、咳もくしゃみも酷い、立派な風邪だねこりゃあ
「ご、ごめんなさい....ともさん。看病させちゃって...」
「別にいいよ、元はといえばわっちの所為だし」
昨日は雨の日だった
うっかり傘を忘れてしまってどうしようか迷っていたところ、わとさんが傘を貸してくれたんだ
俺はいいよってダッシュで家に帰っちゃったけど、傘を届けに来たら風邪引いていた
わっちがそう言うと、わとさんはガバッと勢い良く起きた
「と、ともさんの所為じゃっ!........ふにゃあ............」
「ほらぁ、あんまり動かないで」
わとさんはへにゃへにゃとベッドに倒れこんだ
わっちを思ってくれるのは凄く嬉しい、だけど、わっちだって恋人がわっちの所為で風邪を引くのは嫌だよ
「とりあえず、スポドリ買ってくるよ。あと、何か食べれるものある?」
「うぅ、ともさんのならなんでも食べれます...!」
「こら、風邪引きさんが無茶言わない。じゃあお粥も作るから。安静にしててね」
「はーい....」
わっちは財布を取ってわとさんの家を出る
料理はできる方だし、風邪にいい物だって知っている
まずは熱を下げることが最優先だ
冷えピタも買ってこようかな...熱が下がったらとりあえず楽にはなるでしょう
薬局に行ってお目当ての物をポンポンと籠に放り込む
「えーっと?解熱剤に冷えピタ、マスク...あと生姜湯でも買おうかな」
ブツブツと1人で呟いてレジに並んでいると、
「誰か風邪でも引いたの?」
「えっ?あ、はい」
後ろに並んでいた優しそうなお婆さんがそう話しかけて来た
わっちは笑顔でそう答える
「あらあら、恋人さんかねぇ。じゃあ、いいこと教えてあげようか」
「いいこと?」
「うん。あのね、大切な人が風邪の時は、側に寄り添ってあげることが大事だよ?」
「側にですか.....」
お婆さんはわっちの手を取って、そのしわくちゃで温かい手ですりすりとわっちの手の甲を撫でた
不思議と安心する、わとさんにやってあげたら...少しは楽になるかな......
「あっ、レジ....」
「おや、じゃあ早く恋人さんのところに行ってあげてね?」
「はい、ありがとうございます」
わっちはお辞儀をすると、会計を終えて薬局を出た
なんと言うか...親切な人だったなぁ.......
そう思いながら、わっちは急ぎ足でわとさんの元へ向かった
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