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【風邪っぴき】ともわと 最終Part
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「んぅ.....ともさんっ!!」
「うわっ!?」
わとさんに突然肩を勢いよく押されて口を離される
わとさんはわっちの肩を掴み、俯いてぜぇぜぇと息を吐く
「もう....駄目.....」
「なんで..?」
「だって、
もっと欲しくなっちゃう...と.....」
可愛い
普段はそんな事言わないくせに
もっと違う甘え方してくるくせに
なんでこんなに素直なんだ
意味がわかんないよ
それに、そんな涙目で頬赤くしてで言われたら...
でも、
「....わかったよ。
せっかくわとさんが昨日風邪引いてまで助けてくれたのに、わっちまで風邪引いちゃったら駄目だもんね」
「ほっ...」
「でも、わとさんがそんな素直なんて、ずるい」
「えっ..
あっ、いや!さっきのは、なんていうか...その、つい口に出たー!っていうか!
違うけん!そんな、深い意味じゃ....!」
動揺する彼に笑みが溢れながら、新しい服を着させ、再度ベッドに寝かせる
「ほら、今からお粥作ってあげるから、おとなしくしてて」
「.....ともさんも、
いつもより優しいですね」
「そりゃあ恋人が風邪引いてたら優しくはします」
わっちがそう言うと、わとさんは寒そうに身を震わす
毛布もかけてるんだけど、それでも寒いのか
「寒い?」
「...寒い」
「じゃあ....こうしたら、寒くない?」
「..?」
わっちは、わとさんの手を握って、綺麗な手の甲をすりすりと撫でる
あのお婆さんがしてくれた様に
あったかくなれ
そう願いながら、撫でる
「...」
「どう?」
「......あったかい、です」
「そっか、良かった。
じゃあ、作るから待っててね」
わっちがそう言って手を離そうとすると、わとさんに握り返された
「.....わとさん?」
「もう、ちょっとだけ。
さっきのやって、くれんと?」
「.......弱ったな」
わとさんのお願いは、どうしても聞いてしまう
だって、わとさんからおねだりなんて、滅多に無いことだ
逆にわっちが普段ねだっている
しかも、ねだる時は
今の様な、素直でこんなに可愛い時
「じゃあ、もうちょっとだけ。ね?」
「....うん」
わっちは、少し暖かいわとさんの手を、暫くの間感じていた
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