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【傷ついた】アイわと前提モブわと R-18 Part3
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「はぁ、はぁ、」
自分は今、全力で商店街を駆け巡っていた
わとさんが何処かへ連れ去られてしまった
何処も彼処も探したが、わとさんの姿は見当たらない
一回立ち止まった、そして考えた
このまま見つからなかったら、どうしよう
そう思った時だった
「うぅ、アイク...さん.......」
「!....わとさん!?」
何処かでわとさんの嘆く声が聞こえた
声のした方向へ全速力で向かう
ある裏路地に入り、角を曲がると、そこには、
「わとさん!!」
「...」
壁に持たれて倒れているわとさんの姿があった
すぐに駆け寄ると、
「っ...!」
わとさんからは、イカのような生臭い臭いがした
あらゆる所に白い液体の様なものが付着している
いや、まさか、嫌な予感しかしない
自分は、放心状態に目を瞑るわとさんを見つめた
「わとさん、わとさん!」
わとさんの肩を優しく揺すって起こそうとする
しばらくすると、わとさんはゆっくりと目を開けた
わとさんは自分を数秒ぼうっと見つめると、突然目を見開いた
「アイクさん.....」
「大丈夫ですか!?」
「アイクさん、アイクさん」
「.....?」
わとさんはとても悲しい顔をして、自分の名前を連呼する
自分は、何があったのかを悟った
そして、いつもより軽く、弱々しいわとさんの体を抱きしめた
「自分は、ここに居ますよ..?」
「アイクさっ.....ぐすっ、おれ.....」
「大丈夫、もう、大丈夫」
こうなる前に、何故見つけてあげられなかったのだろう
自分の無力さに唇を噛み締めた
1番辛いのは、わとさんのはずなのに
わとさんは、自分の肩に顔を埋めて子供の様に泣きじゃくった
自分は、わとさんが落ち着くまで背中をさすって、大丈夫と繰り返した
しばらくして、自分は口を開く
「帰りましょう、自分達の家に」
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