アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
【奪い合い】とも→アイわと 最終Part リクエスト
-
Side.aiku
自分はわとさんの腕を掴む
今度は逃げられない様に、がっちりと
わとさんは潤んだエメラルドの瞳で、自分を見つめる
わと「どうやって..ここに...」
アイ「ここの辺りは人が滅多に来ないんで、草木が生い茂ってるんです。
だから、わとさんが通って草とかに癖が残っていたんです」
わと「何しに来たん...」
わとさんは、自分から視線を逸らして、手を振りほどこうとする
だけど、その腕には力が篭っていなかった
アイ「貴方に、想いを伝えに来ました」
わと「想い.....?」
アイ「自分は、
わとさんが好きです..」
自分がそう言うと、わとさんは自分を見つめて固まる
でも、すぐに真剣な顔に戻って、首を横に振る
わと「そんな悪い冗談吐かんでよ。
ともさんとキスしてたけん、好いとおんやろ.....」
アイ「ともさんの冗談で、されたんです。
触れるだけでしたし、母ともバステンさんともやってたって」
自分が誤解を解こうと事実を離すと、わとさんは弱々しく笑った
わと「アイクさん、俺を慰めてくれてるんやろ?
俺が、アイクさんを好いとったから」
アイ「えっ...!?」
彼の口から漏れた、自分を想う気持ち
正直、嬉しかった
だって、自分が好きな人が、同じく自分のことを好きなんて...
でも彼は、泣きそうだった
それは、もう自分の恋が叶わない
そう決めつけているから
自分は焦って否定した
アイ「ち、違います!
慰めなんかじゃない、本心ですよ!!」
そう言っても、彼は目に光を宿さない
自分の肩に手を置いて、顔を覗いた
いつもされてるみたいに、額同士をくっつけられて
でも、いつもみたいに弾けた嬉しい感じとは違くて
こっちまで、胸が締め付けられそうだ
わと「アイクさん、それでもな。
吐いて良い嘘と、悪い嘘があるんよ。
賢いアイクさんならそれぐらいわかるやろ。な?」
優しい声で、残酷なことを言われる
この人自体、この言葉を発するのが、どれぐらい辛いのだろうか
恋は叶わない
そんなの、
認めさせたくなかった
アイ「だったら、証明してみせます」
自分はそう言って、わとさんの肩を押して地面へと押し倒す
その上に覆いかぶさり、わとさんと唇を重ねようとする
けど、アイクさんは自分の口に手を当てて塞いだ
わと「や、やめて...アイクさんがそんなことせんでいいんよ」
自分の胸を強く押して離し、そう言うわとさんだけど、わとさんは、ずっと誤解している
アイ「どうしてですか」
わと「俺とそんなことしたら、
ともさん、悲しむやろ...?
それに、アイクさんもずっとおった先輩だからってそこまでせんでも...」
アイ「自分が、軽々しく好きな人以外とキスするとでも思ってるんですか...?」
わと「え...」
アイ「本当に、冗談でやってると思ってるんだったら..
恋人にしか出来ないキス..してあげます」
そう言って彼の気が抜けている隙に唇を重ねる
少し口付けて離すと、自分はわとさんに問いかける
アイ「ねぇ、わとさん。口開けて..?」
わとさんが素直に口を少し開くと、自分は欲望のままに、舌を入れる
そして、お互いの舌を絡める
わと「ふっ、はぁっ...んぅ....」
アイ「んっ....」
濃厚なキス
舌を絡み合わせる
ずっと、こうしたかった
こうするのが夢だった
貴方と、恋人らしいことをするのが
口を離すと、お互いの唇を銀の糸が繋ぐ
その糸は脆く、すぐに切れた
わとさんは、息をはぁはぁと吐きながら、自分を朦朧とした目で見つめる
アイ「自分は、貴方とずっとこうしていたかった。
だから、信じてください....
貴方が、好きです」
自分は、そう言い放った
今日、いや、今迄で1番、貴方に伝えたかったこと
わとさんは驚いた様な顔をすると、涙を浮かべる
わと「....俺も..
俺も...好き......」
わとさんはそう言って、自分の背中に腕を回し、抱きしめる
わとさんの香りと、温かさで、自分は胸が熱くなった
アイ「好きです」
わと「うん」
アイ「愛してます」
わと「うん」
アイ「だから、付き合ってください」
わと「うん....えっ!?」
相槌を打つわとさんに対して、そう言う
わとさんは自分を離し、目を丸くする
わと「付き合うって、あれよ?
キスしたり、手繋いだりするんよ?」
アイ「はい」
わと「人前では出来んし、俺ら男同士だし..」
アイ「偶然男同士だっただけです」
そう、男同士だったのはただの偶然だ
貴方が女性であれ男性であれ、自分はそんなの関係ない
自分は『わとさん』が好きだ
アイ「自分は、わとさんをもう..離したくない」
そう言って、わとさんの手を握り、指を絡める
アイ「人前でしたくないなら、自分も控えます。
ですから、自分と居る時は恋人として接してくれませんか」
わと「...」
アイ「駄目..ですかね?」
自分がそう言うと、わとさんは自分の頭を撫でる
わと「全然駄目じゃない。
寧ろ、アイクさんだから良いけん。
だから、これからよろしく、な?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 124